カナダの総合アート会社と、フリーランス契約しました【Design File.2】

   

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前回の記事ヴィレッジヴァンガードとコラボグッズを作りました【Design File.1】に続いて、“ぼくの今までやってきたお仕事発表” 第2弾です。

「海外でフリーランスって、どうやって仕事をゲットするの!」って感じですよね。
答えは、

「人それぞれすぎてぼくも聞きたい」です。

色々ありすぎる。今日はそんな色々の中から、独学デザイン歴3年のジャパニーズ少年が、カナダの大規模な総合アート会社と、フリーランス契約で仕事ができるようになった、ちょっぴり勇気が出るお話。

 

【Design File.2】
モントリオールの総合アート会社 “Phi Centre” とのフリーランス契約
(2017.4~)

どんな企業?

Phi Centreは、カナダケベック州モントリオールにある、”総合アートイベント会社”。
業務内容は、

1  アパレルストア兼ブティックで、アーティストの作品を販売

2  自社ギャラリーにて、期間ごとに最新テクノロジーを用いたアートイベント開催

3  自社のライブイベントスペースでライブ開催

4  併設されたシアターで映画上映

…まだまだありすぎて、ぼくも書いていてよく把握できていないくらい。「アートは全部任せとけっ!」みたいな感じでとにかくでかくてスタイリッシュな会社なのです。しかも施設は全部、都心の自社ビルに併設。もう、モントリオールでアート好きな人ならみんな知っているような感じ。

外観もすごい。

モントリオールのダウンタウン、旧市街のど真ん中の立地のめちゃでかい西洋風ビルで、行くたびにテンション上がります。そんな大企業と、3年ほど前に独学でデザインを始めたまだまだ業界無知なジャパニーズが、フリーランス契約。

何があったのか。

 

どうやって仕事に繋がったか

実は現地の友達がPhi Centreのデザイナー部門の募集を見つけ連絡してくれて、応募し、採用していただいた、という流れです。

 

 

 

 

面接

かなり有名な企業ですし、他の応募者もいる。いきなり仕事がもらえるわけもないので、しっかり履歴書を作って面接してきました。

緊張したー!

欧米には日本みたいな “テンプレ履歴書” がないので、デザイナーなんか特に、この履歴書のセンスの良さも見られると思います。世界を見ると、つくづく“型にハマりすぎた”日本の就活事情の“ヘンさ”が目立ちます。

 

で、肝心の面接は、

  • 会社がどんなデザインを必要としているか
  • ぼくはどんなことが得意か
  • どのくらいのペースで仕事があるか
  • 支払いや契約のこと

を話して、終了。

 

ぼくは、

「僕がデザインにハマったきっかけは、“バンドグッズを自分で作ったのがあまりに楽しかったから”です。とにかくグッズを沢山作ってきました。ある程度自分のスタイルもあります。グッズデザインなら任せてください。」

みたいなことを言って、テーブルにありったけのグッズを広げました。笑

自己アピールはほんとうに大事。やはり言動・行動に移さないと熱意というものは伝わらないな、とつくづく思います。初対面なんて特にね。

すると、

人事の人もびっくりです。

「あ、ほんとうにグッズ好きなのね!すごいね!」

みたいな感じで、非常に食いついてくれました。多分、面接でこんなに自分のグッズぶちまける人はいなかったと思います。僕はもう必死に自然とやっていましたが、今思えばこれがだいぶ差別化に繋がったのかなと。

 

あとポイントは、(たとえそれが謙虚のつもりでも、)自分にできないことやネガティブなことをわざわざ言わない。僕は、正直言っていたらそれだけで面接が終わってしまうくらいまだまだスキル面では足りない部分があります。(現在進行形で伸ばし中…)

 

ただ、全て65点の人よりも、ある分野で90点だけど他の分野では30点の人が圧倒的に需要があります。不得意なことを普通レベルにする努力より、得意なことをより磨き上げ、その分野の専門家になってしまう。面接の時は、あたかもグッズデザインの専門家のように、得意な部分だけをとにかくアピールしました。

 

そして、

 

結果は、

.

.

.

無事採用!

 

良かった…。もうね、自分を褒めて、この日の帰りには1人で寿司でも食べに行った気がします。はは。でもこれで、“海外でフリーランスとして働く”という人生の中でも非常に貴重な経験を得ながら、まだまだ少ないながらもお金をもらって生活していくことができます。海外で1人で生きていくというのはこういうことですね。

 

 

 

デザイン

そしてまず関わることになったのが、Phi Centreがシーズンごとに自社ブティックで開催するイベント。

テーマは  “Luxury Rubbish” (ぜいたくなゴミ)

現代の消費社会を少し皮肉った、ブティックを、価値あるゴミで埋め尽くそう、というテーマのもの。僕はその企画のグッズ担当に。面接でグッズグッズ言ってたからね。まずはピンバッジから制作して、他のグッズに広げることになりました。

 

 

 

チーフからの要望

「The Breakfast Clubの主人公をオマージュに描いてくれない?」

 

この主人公のマインドと今回のコンセプトが通じるところがあり、これを採用したいとのこと。

The Breakfast Clubのイメージで主人公のイラストを何パターンかに分けて描きました。

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

僕が「なんでもできるマルチデザイナー」を目指して、大学卒業後に日本で美大や専門学校に行き直したり、幅広い勉強に手を出していたら、ゼロからのスタート2~3年でこういった海外の大きな会社と仕事をすることは難しかったと思います。

 

僕は、

  • スタイルがある程度確立されたイラストに、
  • 完璧ではないけど仕事で不自由なく使える程度の英語力をかけ算して、
  • とっとと実行に移したからこそ、

この仕事が実現したと思っています。

僕の思う、フリーランサーとして生きていく考え方のヒントは、

とにかく“個性”を出しまくってオンリーワンになり、市場を自由に行き来する

です。
ちなみに対義語が、

スキルをたくさん身につけて、その業界のトップを目指す。

かな。まあ、フツーとされている生き方ですね。もちろん大事ですよ。ただ、僕はそうそうにコレを諦めました。ただでさえ個人の駆け出しフリーランスは、最初は苦労します。なんなら美大でもない、経験もない、スキルが飛び抜けているわけでもない僕は、デザイン業界トップなんて目指しても絶対に勝てない。

 

努力の方向修正をすべきだ、と。

 

そこで僕はどうやったら自分の良さが生きるか、考えました。もう、手と同じくらい頭を使って、デザイナーやってます。単なるデザインスキル1つじゃ無理だから、

「バンド」

「海外生活」

「英語力」

「デザイン」

「ブログ」

これらの “僕だからできること” を掛け合わせて活動して、「代わりのいない存在」になることを目指しました。早々にこの戦略に切り替えたのが功を奏し、歴のわりにはけっこう仕事をいただけていると思います。もちろんスキルでいえばまだまだですが、それはやりながら伸ばす。やってみないと、何が足りないかもわかりません。

 

もう、アイデアと行動力で全て決まる時代になりましたので。

できない理由が先に思い浮かんじゃうようじゃ、目の前の壁は一生越えられないと思います。

 

何をやるにも「できる可能性」と「できない可能性」が潜んでいるわけですから、なにごとも完璧に成功する保証などないのです。それでも、「できる可能性」を信じて、努力できるかが大事だと思います。

 

 

 

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