カナダ体験記:フランス語圏のモントリオールで仕事/ワーホリ/英語留学は大丈夫なのか【2016.7月】

モントリオールという街を知っていますか。

なんとか国際映画祭があったような。
羽生結弦くんのニュースで、名前だけは見たような。

僕も、行く前まではその程度の認識だったので、カナダなのにフランス語圏だということさえ正直知りませんでした。
そんな僕が、モントリオールに住むことを決めます。そして暫定、世界で一番好きな街になりました。

英語を伸ばしたくて行ったカナダで、モントリオールをなぜ拠点に選んだのか。
今日は、カナダ体験記part3、モントリオール生活の話です。

モントリオールを選んだ理由

僕が新天地にモントリオールを選んだ理由。
実は、前年に自分のバンドPENs+でカナダツアーをした際、モントリオールでライブをしました。

ツアーではトロントにもバンクーバーにも行ったのですが、
モントリオールの街の雰囲気が一番良かった!

まあこれは完全に好みの問題ですが、、
トロントは都会で、東京に雰囲気が似ているのでたしかに留学にはおすすめなんですけど、そもそも東京で生まれ育った自分には、ビルの立ち並ぶ街並みはあまり新鮮みがないのも正直なところでした。

一方モントリオールは、北米のパリとも呼ばれるアートに溢れた町で、レンガの建物を残しつつもカナダらしく自然が多く、個人的にかなり好きになっていました。

 

ただ、最大の問題点がフランス語圏であることだったのですが、基本的にほぼ全ての人が英語を話せる、と言っていいと思います。

とはいえ第一言語がフランス語というのは、「ちゃんと生活できるだろうか」とか「英語は伸びるだろうか」とか、不安を引き出す要素にはなりましたが、まあ、大丈夫かどうかは、自分の目で実際に見てみないと、本当の意味ではわかりません。

僕は「とりあえず一回住んでみよう」と、決心し、家探しをしました。

 

 

2016年 7月、モントリオール生活スタート

僕の住んだシェアハウスは、アンティーク買い付けをしているイカした大家さんの家で、彼はみんなから「Daddy」と呼ばれていました。

 

で、Daddyの職業柄、家自体もアンティークみたいな感じで、ほんと、異世界に来たような感覚。

 

で、「Rio(僕)の部屋だよ」と案内されたのがここ。

 

 

ベッドの向かいにはさらにナマハゲのお面が2体ぶら下がっていました。

すごい世界観。

 

僕がモントリオールでやったこと

さて、引っ越したはいいものの、この時点ではまだカナダ現地にクライアントがいない状況だったので、僕は日本から受けるデザインの仕事をカフェでこなしていました。

現地で仕事を獲得するために日本からやって来たので、もちろん一刻も早く仕事をゲットしたい気持ちはありましたが、一方で、「もっとちゃんと英語を勉強したい」という気持ちも強く芽生えていました。

オンライン英会話を1年やってから日本に来たので、カナダに着いた時にはそれなりに話せる状態(だと思ってました)が、実際にカナダに住んでみて、圧倒的にまだまだだなあと、自分の英語力不足を感じ始めていました。

そこで僕は、モントリオールで「英語修行」を行うことを決めます。

 

フランス語圏のモントリオールで英語は通じるのか

先ほども言ったように、モントリオールの第一言語はフランス語。

「英語はどれくらい通じるのか」という問題は、モントリオールへの留学や移住を考えている多くの人が一番気にするポイントだと思います。

が、結論からいうと、超大丈夫です。

現地の友達いわく、「モントリオールに生まれた時点でバイリンガルになることは決まっている。」とのこと。

もちろん、たまに(特に年配の方などで)フランス語しか話せない方もいましたが、基本的にはどんなお店に入っても、英語でも対応してくれます。(フランス語話せなくてごめんなさい…とは常に思っていましたが。。)

修行

で、さっき言ってた修行の話なんですけど、モントリオールがだれにとっても英語修行に適した街だというわけではないのですが、僕にとっては本当に最高でした。

  • 理由1:日本人がいない

もちろんゼロではありませんが、ひとたびダウンタウンを歩けば確実に日本人と遭遇する、と言ってもいいほど日本人が多いトロントに比べると、その数は圧倒的に少なかったです。

もちろん意志でどうにかできる問題ではありますが、やはり街に日本人が多いと、日本人の友達が簡単にできたり、つい日本語を話してしまいます。

ただ、本当に英語を伸ばしたいなら、「日本語を使わない(使えない)環境」を、一定期間は意図的に確保すべきだと感じます。

その点モントリオールは日本人が少なく、「日本語を使わない(使えない)環境」が整っているので、日本人が誘惑に負けずに何かに没頭するのには向いている土地だと感じました。

 

  • 理由2:自分の好きな街に住むということ

そもそも僕はモントリオールが大好きだったので、この「好きな街に住む」という事実が、僕にとってはとても重要でした。毎日自分が世界で一番好きな街に存在出来ていることが嬉しいんですよね。「毎日テンションが上がる街に居る」って、ほんと、何をやるにもモチベーションが上がるんです。そんな場所を「自分で選択して実際に住む」ということに、とても意味があったと思います。

 

  • 理由3:基礎固めは、自分でやること

「応用・実践」的な経験を積むのは、確かにチャンスの多いトロントが向いているかもしれません。でも、「基礎」の獲得は基本的に自分でやるものだと思います。極論ではありますが、一度、まさに「修行」ができるような環境に身を置き、ひたすら勉強に集中する期間があっても良いのではないかと思います。(もちろん、その後の実践を見越して!)

 

内容

で、修行中にやった内容というのは、

オンライン英会話の授業数を1日3回に増やす

英語日記を“毎日絶対に”続ける (その際、なるべく自分にとって新しい単語を使ってボキャブラリーを増やす)

・その日記のシャドーイングを1日最低30回は行う

など、本当に基礎の勉強です。

内容は基本的にこの記事に書いた勉強方法ですが、

 

  1. 復習にとにかく時間を割く
  2. 少しの取りこぼしもないように丁寧に頭に入れる

この2つを意識して勉強に取り組みました。

この頃の1日の流れはこんな感じでした。

嘘みたいなスケジュールですが、誇張なく本当にこんな生活でした。自分で「学校に通わない留学をする」と決めたので、このくらいはやらないと!と思っていました。

友達や誘惑の多い街だと、“ほんとうに毎日”、こうやってまとまった時間を取るのは難しかったりします。

なんとなく日課を決めていても、なにか予定が入ると「今日は…例外だから…仕方ない」とさぼりがちになる。

だからこそ、「例外が起こりにくい環境」(=誘惑が少なく、今自分が伸ばしたいことだけに毎日没頭できる環境)を、1ヶ月でもいいから作ってみるのは、なにかスキルを伸ばしたいときにオススメの方法です。

僕はモントリオールでの英語修行期間に、英語の基礎がかなり伸びた実感がありました。

 

モントリオールで留学はどうか?

とはいえ着いた当初、語学学校に体験入学もしてみました。
基本的にモントリオールの語学学校にはフランス語と英語コースがあります。

フランス語と英語を同時に学びたいという方にとって、モントリオールは非常に適した街だといえます。

ただ、モントリオールのフランス語とフランスのフランス語はかなり違うらしいので、それを少し意識する必要はあるかと。例えるなら日本語で言う標準語と関西弁のような感じ、と友達が言ってました。

1人、フランス語と英語を同時に勉強するためにモントリオールに来た日本人の方に出会いましたが、「同時に勉強するとなるとそれぞれにかける時間も半分になってしまう。このままだとどちらも中途半端になってしまうと感じたので、途中から英語だけのコースに切り替えた」とのこと。

僕も一応トロント含めて5つくらいの語学学校の体験授業を受けましたが「その学校のカリキュラムが自分に合っていると思えるか次第」だと感じます。よって学校に関しては、モントリオールだから、トロントだから、というのは特にない、というのが僕の意見です

 

モントリオールの物価・生活費用

次は生活費の話です。

結論からいうと、トロントと比べ、モントリオールの方が全然安い!です。バンクーバーと比べても、超安い。

特に家賃

僕は、
トロントでは$650/月のシェアハウスに住んでいましたが、
モントリオールでは$350/月でした。

もちろんどんな部屋に住むか次第ですが、家賃物価は総じてモントリオールの方がかなり安いです。

しかも家が全部おしゃれなんですよね、モントリオール。

これ、モントリオールの家の特徴で、基本的にむき出しの螺旋階段がどの家にもついてます。

僕のシェアハウスも、外見はこんな感じでした。

食費は、日本と比べると圧倒的に安いというわけではありませんが、それでも他のカナダの地域よりは安かったと思います。

死ぬほどおいしいベーグルが、$0.75!(約65円)
モントリオールはベーグルで有名なのですが、とくにSt-Viateur Bagelが今でも忘れられない。
本当に毎日食べてました。

 

すっごい甘くておいしいいちごも、20粒くらい入って$2.99(約260円)

 

はい!おそらくモントリオールで一番有名な食べ物。
ランチ/ディナーの時間帯には毎日10~20人くらいの行列が出来ているスモークミートサンド専門店Schwartz’s(シュワルツ)
これで$9.75(約860円)

ご飯がおいしいんですよね、モントリオール。

モントリオールの治安

モントリオールはカナダのなかでも安全な地域として有名なので、日本人の僕たちから見ても全く問題ないです。
トロントよりもホームレスの数は少なく感じました。

カフェで作業していると、しょっちゅう「トイレ行くから一応パソコン見ててもらっていい?」と話しかけられます。なんか、僕は特に話しかけられてた気がします。盗まなそうな顔なのかな。

 

モントリオールの天気・気候

寒いです。

これはもう、正直トロントよりもバンクーバーよりも全然寒い。外でスマホ使ってると、寒さで電源落ちます。。
しかし、カナダの家はほぼ全てセントラルヒーティングで常時あったかい仕組みになってるので、生活面ではそこまで心配しなくて大丈夫かなあ。外はもちろん寒いけど、上下ヒートテックで、ブーツ履いて、マフラーと手袋したら生きてはいけます。

 

モントリオールの交通事情

交通機関について。
モントリオールは、ダウンタウンなら電車とバスでどこでも行けます。
公共交通機関(電車バス)乗り放題で、一ヶ月$83というマンスリーパスもあります。

片道チケット$3.25というのを考えると、すぐにもとは取れそう

ただ、正直、春、夏、秋シーズンなら自転車で大丈夫です。

僕自身、モントリオールについてまずにやったのは「自転車を買う」ことでした。
ほんと、主要エリアなら上から下まで、自転車1時間ちょっとで街を一周できるんじゃないかな。

しかもこの自転車、実質タダでゲットできる。

「自転車無料ゲット」の方法は前にも別記事で紹介しましたが、改めて。

《自転車をタダでゲットする方法》

① Craigslist(またはKijiji)という、カナダのメルカリみたいなサイトで、そんなにボロくない自転車を買う

②乗り倒す

③要らなくなったら同じ値段で売る

という、ライフハックです。

これ、本当に可能です。
みんな当たり前のようにこういった中古掲示板を使うので、全然売れます。

できればあまりボロくない自転車を買ったほうが「売りやすい」ので、オススメです。

(参考記事『【1年間で75万円】カナダワーホリ留学、僕はだれよりも費用が安かった』

 

モントリオールでワーホリ生活はどうか?

ワーキングホリデービザを使ってモントリオールに滞在したいけど、実際のところはどうなのか…と迷っている方も多いと思います。

僕の意見は、「超アリ」です。

モントリオール生活のメリットを箇条書きすると、

・物価が安い

・ご飯がおいしい

・治安がいい

・人が親切

・自転車でまわれるくらいのサイズ感

・カナダなのにヨーロッパのような街並み

・英語もフランス語も飛び交う街の新鮮さを体感できる

・日本人が少ないので、自分のやりたいことに集中できる

・国際映画祭やジャズフェスティバルが開催されるなど、アートに特化している

など。たくさんあります。

しかし、

唯一かつ最大のポイントで、人によってはデメリットにもなりかねないのが、

仕事を見つけるのがちょっと大変かもという点です。

やはり第一言語がフランス語なので、接客系のローカル企業やレストランのバイトは基本的に「フランス語が話せないと」見つけにくいです。

ただ、可能性がゼロというわけではありません。モントリオールで、僕たち日本人ができる仕事の選択肢をいくつか挙げます。

 

モントリオールでの仕事の探し方

①日本食レストランで働く

これが一番、見つかりやすいです。言語環境は日本語になってしまいがちですが、最低限の生活費をここで稼ぎ、空いた時間に自分の好きな、現地でしかできない経験をするという選択肢もありだと思います。日本食レストラン自体は、トロントやバンクーバーに比べたら少ないですが、あります。募集も、基本的にはしてます。

 

②英語だけでできる仕事を探す

英語だけでできる仕事も、あるっちゃあります僕のルームメイトのスウェーデン人の女の子は、フランス語は話せませんでしたが、英語で「ゲームのバグを報告する仕事」というのをやっていました。珍しいですが!

そのスウェーデン人の女の子は、仕事は仕事で生活費を稼ぎ、その他の時間を旅行や趣味に使ってめちゃくちゃ楽しんでいたので、こういう生活もありだなーと思いました。

 

③専門スキル×英語

僕はこのタイプだったと思います。実は初めてカナダのクライアントを見つけたのはモントリオールでした。

ほんとにアートが盛んな街なので、例えばアートやIT系のスキルがすでにある方は、現地企業で仕事ができる可能性は大いにあります。なぜならこういう類の仕事は「接客ではない」ので、会社内でコミュニケーションが取れれば、とりあえずはOKなんですよね。で、会社内はもちろんフランス語も飛び交いますが、自分の役割さえ果たせれば、英語だけでコミュニケーションをとることは可能です。

企業側も、「特に専門的なスキルはないけどフランス語/英語が話せる人」より、「専門的なスキルがあって、英語が話せる人」を採用したいですよね。特にアートやITの場合。

ワーホリというと「英語力英語力…」となりがちですが、言語力で勝負しようとしても現地で生まれたネイティブには絶対に勝てないので、言語を超えた、その人にしかない魅力を日本にいるうちから磨く、というのは、一見遠回りに見えてとても本質を得ている行動だと思います。

必要とされる人間が、なぜ必要とされるのか。それは、その人になにか、言語を超越した人間的(または技術的)な魅力があるからではないか?と感じました。

 

まとめ


モントリオールのことを書いたブログや体験談はネットにもあまり多くなかったので、かなり詳しく書いてみました。

「フランス語圏だから住むのには向いていない」

「日本人が少ないから、いざというときに大変」
「モントリオールで英語は伸びない」

僕も、実際に住む前はこんな意見をネットで見て、すごく悩みました。

 

ただ、本当に気になるなら、実際に来て、自分の目で見て確かめて、それから決めても遅くないと思うんです。

繰り返しますが、僕がモントリオールに住んで本当に良かったのは、治安…物価…というメリット以前に「僕自身、モントリオールという街が大好きだから」なんですよね。

「毎朝起きたら、自分が大好きな街に住んでいる」と言う事実に、いつも感動していました。

 

 

 




 

 

 

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