英語「I know/I knew」ニュアンスの違いを詳しく解説
【英語フレーズマガジン No.13】
カナダ在住のデザイナー新井リオです。
「I know!」
「I knew!」
どちらも、ネイティブが日常会話で非常に頻繁に使う表現です。
が、その使い方の違いが、少しややこしいので、今日は「I know/I knew」の使い方について。
先日、カナダ人の友達Vaughnとカフェで勉強をすることになっていたのですが、カフェに行く前に「RHODIAというノートが欲しいからStationary(文房具屋)に行きたい」とのこと。
僕は、「RHODIAってなんだろ?、ま、いってみるか~」くらいの感じでついて行きました。
そこで彼が「コレコレ!」といって見つけたのがこちら。
あーこれか!!!知ってるわ!
…
そう伝えたかったのですが、僕は一瞬迷いました。
「I know this!」
「I knew this!」
この状況、どっちを言えばいいんだろう。
ちょっと考えてみてください。
正解は、
「I know this!」
です。
I know it
意味:わかる!(今、認識した)
「I know it.」は、「あーそれ、わかる!」と、今、認識(recognize)したときに使います。
今回の場面で僕は、もともとこのノートの存在は知っていたけど、「ROHDIA=このノート」と予測を立てておらず、実際に見たときに初めて「あーこのことか!」と繋がったので、
例
Oh, I know this!
(あーこのノートのことか、わかった!)
と言いました。
I knew it!
意味:(前から)わかっていたよ!→ やっぱり!
対して「I knew it.」は、「もうわかっていたよ/既に知っていたよ」というニュアンスで、予測を立てていたことが合っていた場面で使うことができます。「やっぱり!」みたいな感じです。
もし僕が今回の場面で、「I knew」を使うと、
例
「Oh, I knew this!」
(やっぱりね!これだと思ってたよ。)
というニュアンスになります。
僕は、文房具屋に来る前にVaughnが「ROHDIAが買いたくて…」と言ったときに「ROHDIAってナンダ?」という感じで、予測は立てていなかったので、「I knew(やっぱり!)」だと少し不自然。
分かりましたでしょうか、このニュアンスの違い。
使い分け方:「今わかった」か「やっぱりそうだと思っていたか」
- 「今、わかった」ことを強調したいとき
例
「I have a friend his name is John. He is a designer and…」
「Oh! I know him.」
(ジョンっていう友達がいて、彼はデザイナーなんだけど…)
(あー、彼のことか!わかる!)
- 「前から知っていた」ことを強調したいとき
例
「I actually don’t really like his opinion. 」
「I knew you wouldn’t like it.」
(実は彼の意見があまり好きじゃなくて…)
(やっぱりね。君がそれを好きじゃないって知ってたよ。)
こんな感じで今わかったなら「I know」、前からそう思っていたなら「I knew」と意識すると、うまくいきます。
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