「嫌いというわけではない」の英語2種類「it’s not that/I don’t mean it」
【英語フレーズマガジン No.15】
カナダから、デザイナーの新井リオです。
今日もいいネタを仕入れてきました。
みなさんは、
「~というわけじゃない/そういうつもりではなかった」
の英語表現で、何を思いつくでしょうか。
僕は、
- It’s not that~
と
- It doesn’t mean ~
の2つを使っていたのですが、この2つの違い、明確にわかりますか?
あれ、そういえばどうやって使い分けていたっけな~と思っていた矢先。
先日、とあるメルマガを解約すると、こんな表示が目に入りました。
↓
「Goodbye are never easy.」なんてフレーズも英語っぽくていいな〜なんて思うのですが、赤丸で囲ったこちら、
「Wait! I didn’t mean it!」
(待って!そういうわけじゃなかったんだ!)
おお、面白い。これを押すと、「いや、解約するつもりじゃなかったんだよ」という意味になるわけですね。
「I didn’t mean it!(そんなつもりじゃなかった!)」は日常でもよく聞くフレーズなので、今日もカナダ人英語講師Vaughnを迎えて、「というわけではない」の英語表現について解説していきます。
まずはこちら。
1. It’s not that「~というわけではない」
- 特徴:Practical(現実的/実用的)
例
Vaughn:「You threw away your bagel, I thought you liked bagels?」
Rio「 It’s not that I don’t like bagels, it’s just that these ones were expired.」
ヴァン「ベーグル捨ててたよね、リオはベーグル好きだと思ってたけど…」
リオ「いや、ベーグルが嫌いというわけではなくて、ただ賞味期限が切れてたからさ。」
「It’s not that」は「Practical:現実的」で、起きた事実に対する理由を述べるときに使います。
ここではベーグルが好き/嫌いという自分の感情は関係なく、ただ「賞味期限が切れていた」という事実に対して、このフレーズを使っています。
《Vaughnちゃんのひとこと》
「That isn’t the reason that I chose to do/or think like that, this is the real reason I chose to do/ or think like that. This sentence points out your real reason or intention for your actions. 」
(意訳:It’s not thatは、「自分の意思」によるものではなく、「実際に起きた事実」に対する理由として使われるよ。例:賞味期限がきれた←自分の意思とは関係ない)
また、例文ででてきた
- It’s not that I don’t like~ :「嫌いというわけではなくて」
はとても便利な言い回しなので覚えておくといいと思います。
2. It doesn’t mean「そういうつもりではなくて」
- 特徴:Emotional(感情的)
例
Girl「 Why do you always reply to my texts so late, do you even care about me?」
Boy「Just because I reply so late, it doesn’t mean I don’t care about you. I’m always busy at work so I can’t reply right away.」
ガール「なんでいつも返信遅いの?本当に大切に思ってくれてる?」
ボーイ「いや、ただ遅れちゃっただけだよ。大切にしてないってわけではないよ。仕事が忙しくてすぐには返信できないんだよ。」
「It doesn’t mean」はit’s not thatに比べ「Emotional:感情的」で、自分が起こした行動に対し、他に本当の理由があった場面で使われます。
日本語でいうとまさに「そういうつもりじゃなかったんだよ」に近い表現ですね。
《Vaughnちゃんのひとこと》
「Just because I did or behaved this way, (it doesn’t mean) that is the only reason that I did or behaved that way. This sentence points out that there are more reasons to the person’s behaviour [vague structure, follow up with more context.」
(意訳:あの時はただそうふるまっただけで、それ自体が理由ではない、という場面で使われるよ。他にもっと理由があったんだ、という感じで、漠然としているから、前後の文脈を見る必要があるね。)
まとめ
「It’s not that」と「It doesn’t mean」、調べるとどちらも「というわけではない」で出てくるので、意味を理解して使い分ける際はこのように、
現実的(事実的)→It’s not that ~
感情的→It doesn’t mean ~
と捉えるとわかりやすい!というのが今回の記事でした。
とはいえ、この2つのどちらでも使えるという場面も多いので、あまり神経質になりすぎなくていいかなと。
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📖今日の分です
「嫌いというわけではない…」という絶妙なニュアンス。
「It’s not that」
「It doesn’t mean」の違いについて。
自分でまとめながら「ためになるな~」とか言ってました。https://t.co/u2qMnh2rMw pic.twitter.com/1Vg5BmZy7H— Rio Arai 新井リオ (@_arairio) 2017年8月6日
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